Numbers'08は業務用途よりは個人の感じ ― 2007-09-02 00:44
1週間ぶりにNumbers'08を触りました。 ヘルプに「Numbers'08の優れた点」という見出しを見つけました。
・みごとな2Dチャートと3Dチャート
・柔軟で強力なグラフィックキャンバス
・対話形式のプリント処理
・堅牢な互換性
(全部で10項目くらい記載がありますが、一部省略)
「みごとな2Dチャートと3Dチャート」は、見た目のいいグラフを、何種類もの中から簡単に作れる、ということです。確かに簡単です。
「柔軟で強力なグラフィックキャンバス」は、表もグラフも図も写真もサウンドも何でも簡単に配置できるということです。これも簡単です。
「対話形式のプリント処理」は、プリント時のプレビューを表示しながら編集ができるということです。ウィザードではありません。
最後の「堅牢な互換性」は、かいつまんで言えば「Excel形式、CSV形式の読み書きができ、PDFでの書き出しもできる」ということです。 「堅牢な」という形容詞が「互換性」を説明するのに適切かどうかは疑問ですが、「さまざまな業界標準フォーマット」で読み込みと書き出しができるそうです。
このうち、なるほど優れている、と思わせるのは、きれいなグラフが簡単にできること、図の配置や加工が簡単にできると言う点でしょう。
仕事でバリバリにデータ分析や業務統計に使われるか、と言えばマクロやスクリプトがないので採用されないでしょうが、個人の範囲で資料を作り、プレゼンするには、快適で楽しいソフトだと思います。 「快適で楽しい」操作は別に要らない、と言う人には向きません。
Numbers'08でExcelの書類は開けるが不十分 ― 2007-08-26 14:33
Numbers'08でExcelの書類を開いてみました。 Excelでシートが12枚、各シートにグラフが1個ずつ、テキストボックスはなし、というものでしたが、開く時に次のような警告が作成されました。(警告は変換時に次々に出るのではなく、「表示」−「書類の警告を表示」を選択すると、1個のウインドウに表示されます。)
読み込みの警告 - プリント領域はサポートされていないので、設定は削除されました。
読み込みの警告 - 並べ替えのルールが削除されました。
読み込みの警告 - ミックスタイプのグラフはサポートされていません。グラフ“グラフ 1”は、縦棒グラフグラフとして読み込まれました。
読み込みの警告 - 第二グラフ軸はサポートされていないので削除されました。
読み込みの警告 - 39 個のセルのサポートされていない数値フォーマットは“別紙1”の表 1から削除されました。
読み込みの警告 - サポートされていない枠線スタイルは実線に置き換えられました。
読み込みの警告 - 476 個のセルのサポートされていない条件付き書式は“歳出節別比較”の表 1から削除されました。
まあ、警告付きではありますが、一応、画面で見ることはできました。 同じファイルをAppleWorksで開こうとすると「変換できませんでした」と表示されます。それに比べれば、表はそのまま見えますし、グラフも何とか見えるわけなので、「どうしてもExcelなしで見ないと困る」というときの急場しのぎにはなるでしょう。
ただ、Excelで表示されるグラフをそっくりそのまま再現する、ということは望めません。 グラフの系列の並び順が変わるものもありますし、色合いも変わります。 Excelの仕事の続きをNumbersで、とは考えないほうがいいでしょう。
Numbers'08のシートにはムービーや音楽も貼れる ― 2007-08-23 00:16
また、Numbers08です。チュートリアルは遅々として進みません。
セルにボタンクリックで関数を入力できるのはExcelと同じです。 既に式の入力されたセルをクリックすると、セルを覆うように数式エディタ(式を編集するための小さいウインドウ)が表示されます(移動可)。Excelですとセル内入力が選べますが、Numbersでは、数式の入ったセルを選択すると、まず数式エディタが表示され、これを×で消した後にセルに入力できます。まあ、見栄えがいいので違和感がありませんが。
「インスタント計算」という耳慣れない機能もあります。複数のセルを選択すると、左下の隅に合計や平均、最大、最小などが自動的に表示され、いずれかを選択してドラッグすると、式がドラッグ先のセルに入力されます。
グラフは円グラフ、折れ線グラフ、棒グラフなど一通りあり、それぞれに2Dと3Dがあります。 セル範囲を選択してボタンをクリックすると、もうグラフができてしまいます。配置の変更やサイズ変更も簡単です。 Keynote06にあったグラフ作成機能をもっと強力にし、インタフェースは優しいまま、という感じです。
どう使ったらいいかわかりませんが、写真の挿入も、メディアブラウザのおかげで簡単です。 ムービーやオーディオファイルも貼り付けできます。なぜ? プレゼンに使えばいいのかな。KeynoteでなくNumbersで?
プリントするには、シートを選択して「プリント」コマンドを選択すればできます。あたりまえですね。 ちなみにオーディオファイルを貼り付けると、画面上、スピーカアイコンが表示されますが印刷したものには表示されていません。なるほど。
書き出しはPDF,Excel、CSV形式が選択できます。といっても、Excel形式で書き出してどのくらい再現されるかはわかりませんが。 前回書いたように、シートの概念が全く違うので、Excelのファイルに変換するのは相当無理やりになるんじゃないかなと。
と、何とかチュートリアルのページの最後までたどり着きました。
Numbers'08はセルの名前や入力方法の指定が楽 ― 2007-08-21 06:01
Numbersの続きです。
Excelと似ている話を先日書きましたが、今日はExcelとは違う話です。
ヘッダ列、ヘッダ行はその列や行の名前として、数式で参照することができます。 Excelでは範囲を指定して名前を付けますが(Excel2003まで。2007は知りません。)、Numbersでは「これはヘッダ列(ヘッダ行)」として入力すると、それを名前として扱います。例えば「4月」というヘッダ列があれば、SUM(4月)という数式の入力がすぐにできます。ヘッダ列は一番左に、ヘッダ行は一番上に表示されますが、ただ単に、先頭の列や行に配置しただけではヘッダとして扱ってくれず、式で名前を参照することができません。
また、セルに値を入力する方法として、次の方法を使うこともできます。 ・チェックボックス(「はい」・「いいえ」などの選択)
・スライダ(一定の範囲の数値、一定の増分で、左右にスライドさせて入力)
・ステッパー(一定の範囲の数値を、一定の増分で、上下三角のクリックで入力)
・ポップアップメニュー(数値、文字列などを複数の選択肢から選択)
これらの入力方法を指定するには、フォーマットバーのボタンをクリックするか、インスペクタで設定します。結構、簡単に設定できました。
もうひとつ。セルに色を付ける場合に、一行おきに色を付けるボタンがあり、これは結構楽でした。
これらの機能はExcelでもできるとは思いますが、Numbersでは、少し楽に、直感的にできるという印象を持ちました。
Numbers'08の操作はExcelに似ています ― 2007-08-19 20:16
Numbers'08の続きです。
チュートリアルにしたがってローン計算のファイルを触ってみました。 先日も書きましたが、1画面に複数の表があり、それらが1枚の「シート」に配置されています。 Excelでは1枚の平面にセルが配置されたものが「シート」ですが、Numbersでは同じものを「表」と呼び、印刷に必要な断片を配置する台紙が「シート」という名前です(たぶん。マニュアルにはそう書いていませんが。)
ただ、セルはExcelでもNumbersでもセルです。数値や式、文字列を格納し、その範囲に名前を付けることができます。 マウスドラッグでのコピーも、Excelと同じ感覚で操作できます。 特定の行や列をヘッダ列、ヘッダ行、フッタ行として使うこともできます。 表に名前を付ける(Excelではシートの名前のようなものでしょう)こともできます。 表の配色、罫線などと「スタイル」として登録して適用することができます。
スタイルとして、出荷時には基本・グレイ・ベージュ・帳簿・ブルーがあらかじめ用意されており、画面左に表示されています。適用するのはクリック1回で簡単にできます。
表の名前を表示する方法として、スタートアップガイドには「フォーマットバー」の「名前」チェックボックスにチェックを入れる方法だけが書かれています。 ところが、家のiMacでは、このチェックボックスが見当たりません。15インチディスプレイで、解像度を1152*720に設定していたためにフォーマットバーの右端のボックスが表示されなかったのです。もっと大きいディスプレイを買えということですね。私と同じ程度の解像度の人は、インスペクタから設定しましょう。
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